解説

今夜空に輝く星は、その場に無いかも知れないそうです。
光の進む速度の問題で、こちらに届いている光は、長い距離を旅してきたワケですか。

遠くの鳥がこちらに来れば見えるけれど、元の位置には今何もいない…そんな感じかな?
一度放たれた光は消えないけれど、光源は既に消えているのかも。

蜃気楼も、海の蜃気楼"海市"も幻、欺瞞(偽り)。
はるか昔に消えているかもしれない星が、今なおここで輝いているのも欺瞞。

広大な距離と時間が、小さな欺瞞を壮大な欺瞞に変える…そんな気がします。