FALL IN HOLE
人気のない、蒼い森。
ある朝僕は、穴に落ちた。
街道外れた、茂みの奥。
僕は人並みに、死を覚悟した。
僕が消えたところで、世界は何も変わらない。
狭くなった青空に、それでも鳥は飛び太陽は昇る。
丸くなった大空に、それでも月は輝き星は瞬いた。
僕の歌声は、穴を滑って高く遠く昇っていく、どこまでも。
願わくばこの声よ、銀の煙となって立ち昇れ。
出会うことのなかった僕の半身に、いつか紡ぐ筈だった愛の言葉が届くように。
解説
Fall in love(恋に落ちる)を捩って、Fall in hole(穴に落ちる)。
微妙にお笑い系を狙って失敗しました☆←阿呆
出会う事のなかった半身=恋人です。
このあたりは、人は元々二つの頭と四本の手、四本の足で出来ていて、
神の怒りに触れて二つに分けられ、この世のどこかにピタリと合う、元はひとつだった相手がいるという、
どこぞの宗教の説が元に…う〜ん、キリスト教だったかなぁ。