スノウドロップ

凍えた空の下 白い息を集めていた女の子
雪色の髪と肌に ワインレッドの瞳がまばたいていた

「ここで何をしているの?」
「春が来るのを待ってるの。
 春は真っ白に冷たい世界じゃなくて、
 やわらかな桃色をしているんだって」

けれど私は雪人形 春の日差しに解けてしまう



スノウ・ドロップ 真っ白な少女
きみが笑わないのは、空が冷たく白いから?
春の日差しの下でなら、きみは優しく微笑むの?
けれどきみは雪人形、春の日差しは暑すぎる



日に日に上がる気温、白い地面は もう まばら
ぽちゃんと静かな音を残して
きみは綺麗に解け消えた



スノウ・ドロップ 真っ白なきみ
どこまでも続く雪原のまぶしさは
きみには当たり前すぎて見えなかった

スノウ・ドロップ 淋しそうな目の少女
春の色を見ているかい?

桜を散らす優しい風が おそらくきみの笑顔だなんて
幸せな夢を ぼくは みている

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解説

渦巻き・燃える翼に続く、久々な女の子シリーズ。
現在(2004年冬〜)のトップ絵の女の子です。

作曲の才能があれば、これで一曲作りたいところですが…
私の音楽のレベルは、かろうじて楽譜が読める低度。残念っ!

歌詞のノリで作ってみた詩でした。
実際に歌われたら、恥ずかしくて穴を掘りますが(笑)

2004年12月