絵本語り

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UPわすれられないおくりもの

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UP わすれられない おくりもの 評論社 作・絵/スーザン・バーレイ

児童向けで簡単な漢字が使われていますが、全振り仮名付き。字数はやや多めかな?

皆に慕われていた、物知りなアナグマさん。
トンネルのむこうに行ってしまった彼が皆に残してくれた、かけがえのない贈り物とは?

いつか必ず経験するであろう、避けられない永遠の別れ。
伝え残された技術や知恵が包み込むように悲しみを和らげ、同時にその技術や知恵を
振るうたびに思い出される、"トンネルの向こう"に行った者との温かい思い出…
ちょっと悲しい、けれど辛いだけではない、温かくなるような絵本でした。

絵はややリアル寄りながらも、優しい色と柔らかい雰囲気で可愛いです。
トンネルを走るアナグマの絵は、どうしようもないほど心に響きました。

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