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| UP坊っちゃん 夏目漱石 講談社/ユーモア小説 |
一本気で正義漢の江戸っ子教師・坊っちゃんが、田舎の偏屈どもと真っ向勝負!
やらしい性質の生徒や教師に、字のごとく真正面からぶつかっていく坊っちゃん。
人間味溢れる登場人物に坊っちゃんの空回りっぷり…哀愁を含む愉快な話でした。 |
| 親切がいっぱい 神林長平 光文社文庫/SFコメディ |
ごく普通の人たちが住むハイツに迫る危機。そこに現れた宇宙人は…可愛いだけ。
泥棒やヤクザが国家の元、職業免許として存在する時代の、たぶん日本。
温かいけど普通の人々、特殊能力のない宇宙人、等身大の事件…和みました。 |
| 蒼いくちづけ 神林長平 光文社文庫/SF |
恋人に裏切られた瀕死の少女の強烈な殺意は、精神波となって無差別に放たれる。
舞台は月、普通人と少数の精神感応力者(テレパス)が生きる世界。
本当の意思も出方も読めない相手との駆け引きにドキドキでした。 |
| ブランコのむこうで 星新一 新潮文庫/ファンタジー |
自分にそっくりな少年を追いかけて、ぼくが迷い込んだのは不思議な世界。
身近なのに謎だらけな、各自の"世界"は、まさに幻想的で現実的。
懐古や温もり、少しの恐怖と同調…さまざまな感情を覚えました。 |
| 十五少年漂流記 ベルヌ ポプラ社文庫/冒険小説 |
八歳から十四歳の十五人の少年が難破し行き着いた先は―無人島。
勇気と冒険心に溢れた少年たちの、ドキドキの無人島自給自足生活。
「蝿の王」と違い、こちらは純粋に子供たちの冒険小説でした。 |
| レキシントンの幽霊 村上春樹 文春文庫/短編集 |
古い屋敷で聞いた音、奇妙な獣、本当に怖い人間…。
不思議で、儚く、ちょっと恐ろしい数々の物語。
降りたての雪、あるいは泥に汚れた雪。奇妙な雰囲気の短編集でした。 |
| わが名はコンラッド ロジャー・ゼラズニィ ハヤカワ文庫/SF |
放射能汚染、環境変化、異星人支配…偉業の英雄が手に入れた物は。
人間味溢れる英雄が奇妙な仲間と共に歩む、変わり果てた地球世界。
やや難解な物語ながらも、その特殊な世界に引き込まれました。 |
| 黒祠の島 小野不由美 祥伝社/推理小説 |
因習に満ちた閉鎖的な島で起きた失踪と殺人…人々はただ口を閉ざす。
非協力的な島人に囲まれながら、失踪した友人の影を捜す主人公。
普通の推理物とは毛色が違う気がしますが、奇妙な感覚で面白かったです。
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| 太陽の汗 神林長平 光文社文庫/近未来SF |
日常会話さえ機械を通して行う世界。男はふいに己を見失い…。
遥か昔から当たり前のように存在している、その心地良い温かさ。
物語はやや難解ですが、妙に惹かれる不思議な世界でした。
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